2018年度 理事長所信

第50代理事長 三好 和美

【はじめに】

 私たちの住み暮らす伊達市は、約150年前に仙台藩亘理伊達家当主、伊達邦成公とその家臣の武士達の集団移住という、他に例を見ない特殊な形で始まります。当時背水の思いで武士の誇りを胸に開拓事業に取り組むと、次第に荒野は農地へと変わり、様々な困難を乗り越え、居住に適した地に変貌を遂げたその地はやがて伊達市とよばれ、現在に至ります。そのような歴史を背景に50年前、我々一般社団法人伊達青年会議所は、当時の先輩諸兄によって、伊達市の明るい豊かな社会の創造を目指し、強い志の中、全国で403番目の青年会議所として誕生いたしました。
 伊達青年会議所は、長きに渡り行政や市民と調和し、地域を明るく豊かな社会へと変革させるべく運動を興してきました。その原動力となるのは人であり、大きな視点に立って学び成長し、市民と共に行動を起こしていくことで、この地域の発展へと寄与してきました。
 そのような中、我々伊達青年会議所は本年50年目という節目を迎えます。決して上向きとは言えない経済情勢、人口減少や高齢化社会など、様々な課題が渦巻く現代において、我々が今まちのために、子ども達のために、また自身のために何を考え、どのように行動していくべきか。先の見えない混沌とした時代だからこそ、我々伊達青年会議所は今を生きる青年経済人として、50年に渡り先輩諸兄が築かれてきた想いを胸に、先頭に立ちこのまちに寄り添い調和し、明るい豊かな社会を築いていくことを約束します。

存在価値を高めるために
~ 規律ある人材、魅力ある人材の育成~

 我々伊達青年会議所は常に強い志を持ち、多くの困難を乗り越え、50年の月日を越え、今につないできました。そしてこの想いを未来につなぐためには、我々一人ひとりが成長し、社会におけるあらゆる分野で活躍し、魅力ある存在となる必要があります。そのためには改めて自らが自己研鑽し、世の中に貢献できる人材として成長していかなければなりません。そうして一人ひとりが志強い魅力ある「個」となり、「個」が集結して組織を構成し、その中で多様な価値観をぶつけ合い、互いに理解しあい、切磋琢磨することで組織の力は無限の可能性を持ち、どんな困難も乗り越えられる力強く魅力ある組織となることが出来ると確信します。そして我々が魅力ある組織として運動を発信していくことで、その存在価値を高め、組織としてのブランド力を高めることで、必然的に会員拡大にもつながり、未来に向けても存在価値のある団体であり続けることが出来るのです。

魅力あるまちを創るために
~ 自らがまちの魅力を知り、まちの魅力を愛す~

 私たちが生まれ育ったまち伊達市。唯一無二の故郷でありながら、それを差し置けば、単に地方都市のひとつと言われるかも知れません。それは全国的な問題である少子高齢化や若者の減少、地域経済の衰退という問題に否応なく向き合っていかなくてはならない現実でもあります。
 伊達市は「温暖な気候」に恵まれ、また「種類豊富な伊達野菜」、「新鮮な海産物」など多くの素晴らしい特産品があります。8月にはこのまち伝統の伊達武者まつりが長く市民に愛されています。
 経済的な側面から考えると、このまちを活性化させるためには、先ほど述べたまちの特産やイベントにプレミアム感を持たせ、「地域ブランドの価値化」を促進していく必要があります。そうすることで、行政でも取り組まれているインバウンドの増加にもつながり、観光産業から地域全体が潤うことが可能と考えます。そのために我々は青年会議所のネットワークを活用しこのまちの魅力を発信し続けます。
 また感情的側面から考えると、伊達市には魅力ある要素が数多くあり、このまちを発展させていくには、私たち市民がまちの魅力に誇りを持ち、まちを愛す「愛郷心」を持てることが大切です。
人が変われば地域が変わると言われるように、私たち市民一人ひとりがこのまちの歴史や風土、街並みやそこに住み暮らす人々、すべてを愛することが出来れば、このまちは魅力あふれるまちと発展していくことが出来ると信じます。そのためには行政や市民と様々な面において連携し、共にこのまちを愛し、共にこのまちを創っていくことが必要であり、それこそがまちに活力が生まれ、我々の故郷が他のどこの地域にも変えられない、皆が愛してやまないまちの創造につながるのです。

次代を生きる子どもたちのために
~ 地域共育を通じてまちの宝を育む~

 子どもが健やかに成長し、夢や希望をもって次代に羽ばたいていくことは我々大人たちの切なる願いであり、使命であります。
 現代社会には、子どもを取り巻く環境の中に様々な問題課題が渦巻いており、子どもたちがその中で生き抜いていくためには、正しい道徳心や倫理観、そして強さと豊かな心を持って成長できることが大切です。そのためにはまず、手本となる大人がしっかりと子どもたちと向き合い絆を深め、正しい道へ導いていく必要があります。またその役目を親や家庭だけに限るのではなく、学校や地域、三位一体の連携が必要不可欠です。
 伊達青年会議所はその懸け橋となれるよう、私たち大人、そして子どもたちの住み暮らすこのまちを通じて、青少年育成における運動を積極的に行い、このまちの歴史や文化に誇りを持ち、生きがいを持って健やかに成長していくことが出来るよう取り組みます。そして将来このまちを背負って立つ、そういう子どもたちを育んでいくことが必要なのです。
 少子化が進む中、次代を担う子どもたちは地域の宝であり希望です。急激に変化する時代の流れに動じない強い子どもたちの育成を目指し、我々が歩みを止めず運動していくことが、子どもたちの成長につながることを信じて運動し続けます。

力強い組織を未来につなぐために
~ 組織の一体感を醸成し、行動促進につなげる~

 強い組織運営を確立していくためには、我々は常に組織として進むべき方向に個々の意識を高め、その一体感を醸成していく必要があります。我々が一体感を持ち、相互に運動の意義を理解し行動していくことで、力強い運動発信を行うことが可能となります。
 はじめにも記載した通り、我々が本年50年目を迎えるにあたり、今いる会員がこの節目にどのように向き合っていく必要があるのか、これまで先輩諸兄が築いてこられた歴史ある伝統を今一度再確認し、その歴史を知識として習得することで、我々伊達青年会議所のこれからの運動に一体感と未来につなぐ力強い組織運営が可能になると考えます。
 また我々が力強く運動を展開していくためには盤石な会議運営が不可欠です。会員減少や在籍年数の浅い会員が多くなってきている現状において、今一度ルールの順守を徹底し、起こりうる問題課題に対し適宜正確な判断をしていく力を身に着けることも必要となってくるでしょう。我々が常にこれからも強い組織であり続けるためには、コンプライアンスの徹底を図りながら、このまちのことを考え、関係諸団体との交流を図りながら力強い組織を未来へつなげていきます。

【おわりに】

 私たちの住み暮らす伊達市は、温暖な気候に恵まれ、歴史や文化に加え自然や食をはじめ、誇れるものが豊富に存在します。
 我々はこのまちの青年経済人として、すべての魅力を感じ取り、その恩恵に感謝することを忘れず、愛郷心をもって一度きりの人生を大切に生きようではありませんか。青年会議所という学び舎で日々自己研鑽に励み、己の成長を意識し、一人ひとりがしっかりと行動で示し、互いに調和を図りながら一丸となって明るい豊かな社会を目指し前に突き進もうではありませんか。
 我々伊達青年会議所は50年目を迎え、多岐にわたり培われてきた歴史や経験をもとに、力強い歩みを進め、その行動に誇りを持ち自信をもって明るい豊かな社会の実現に向け運動していきます。

【基本行動理念】

 己の成長を信じ、自己研鑽に努め積極的に行動しよう。他を思いやる心を持ち、共に調和し、明るい豊かな社会を目指して行動していこう。

【基本方針】

1. 存在価値を高めるため、規律ある人材、魅力ある人材の育成
2. 誇りを持ち、愛情を持てる魅力あるまちの創造
3. 地域に誇りを持ち、豊かな心をもった青少年の育成
4. 未来につながる力強い組織の実現